リーダーシップは才能ではない。鍛えられる力である理由

「リーダーになる人は、もともと素質があるんでしょう?」「自分には向いていない」──。そう思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、これまで数百人のリーダー育成に携わってきた経験から、はっきりと言えます。

リーダーシップは、生まれ持った才能ではありません。後天的に鍛えられる“スキル”です。

この記事では、リーダーシップが鍛えられる理由と、育成において重視すべきポイントを解説します。


■ なぜ「リーダーは才能」と思われがちなのか?

多くの人が「リーダーに向き・不向きがある」と考えてしまう背景には、次のような要因があります。

  • 目立つリーダー像(カリスマ性・スピーチ力)への過度な注目
  • 自信や判断力のある人が“向いている”という思い込み
  • 自分と比べて「自分にはあんなふうにはなれない」と諦めてしまう経験

しかし、組織で本当に求められるリーダー像は、必ずしもカリスマ型ではありません。むしろ、チームの力を引き出し、目的に向けて一丸となれるよう導く人こそが、今の時代に求められるリーダーです。


■ リーダーシップ=「行動の積み重ね」である

リーダーシップは“人格”ではなく、“行動”です。言い換えれば、「リーダーらしい行動をとれるかどうか」がポイントになります。

たとえば…

  • 会議で沈黙が流れたときに、率先して意見を出す
  • 困っているメンバーに声をかける
  • 目標達成に向けた打ち手を自ら提案する

こうした行動は、誰でも意識すれば実行できます。つまり、「行動できるようになる環境」と「実行する練習」さえあれば、リーダーシップは誰でも身につけられるのです。


■ 鍛えられる力としての「3つのリーダーシップスキル」

当社の次世代リーダー研修でも特に重視しているのが、以下の3つのスキルです。


1. 【意思決定力】

曖昧な状況下でも、情報を整理し、チームを前に進めるための判断ができる力。訓練によって選択肢の比較やリスク想定ができるようになります。


2. 【対人コミュニケーション力】

リーダーは“話す力”よりも“聴く力”が重要です。相手の思いや状況をくみ取る「傾聴」、対話による合意形成、非言語的な信頼構築などは、練習によって確実に向上します。


3. 【内省力と成長意欲】

「何ができたか」「何ができなかったか」を振り返り、自分の行動を修正していく力。これはリーダーとして最も重要な“自己成長エンジン”であり、フィードバックや振り返りによって養われます。


■ 「体験」がなければ、リーダーシップは育たない

頭で理解するだけでは、リーダーにはなれません。だからこそ、当社では「戦闘体験」を通じた実践型育成を大切にしています。

たとえば、レーザー銃による対戦訓練では、次のような場面を体験します。

  • 限られた時間・情報で仲間を動かすミッション
  • トラブルや誤解が生じる中での意思疎通
  • 自分の判断で部隊全体の進行を担うプレッシャー

こうした負荷のかかる状況こそが、本物のリーダーシップを引き出す「学びの場」になります。そしてその体験は、実務に戻ってからも大きな自信と判断力につながるのです。


■ 成功体験が「自分にもできる」という確信に

多くの受講者が、研修前は「自分にはリーダーは無理」と感じていました。しかし、実践を通じて「自分なりのやり方でチームを導けた」経験を積むことで、その自己認識は大きく変わります。

重要なのは、“リーダーらしく見える”ことではなく、“リーダーとして行動できる”こと。リーダーシップは、確実に習得できるスキルです。


■ まとめ:「自分には向いていない」と思った人にこそ、可能性がある

リーダーシップは、特別な人だけの能力ではありません。

  • 行動で身につけられる
  • 練習で磨ける
  • 体験によって確信に変わる

この3つの視点を持つことで、誰もがリーダーとしての第一歩を踏み出すことができます。

「自分には無理」と思っている方にこそ、挑戦してほしいのがリーダー育成です。そして、それを可能にするのが、私たちが提供している「体験から始まる」研修プログラムです。


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