「課長が動かない」「中堅社員に勢いがない」「若手の育成が止まっている」
こうした声が経営者の間で年々増えています。
現場を支えるリーダーが機能していない――
それは、見えづらいながらも組織の“静かな崩壊”の兆しです。
この記事では、リーダー不在がもたらす経営的リスクと、
その“穴”を埋めるための戦略についてお伝えします。
■ 経営者が見落としがちな“中間層の穴”
「中間層」とは、課長・係長・主任など、現場と経営の橋渡し役を担う人材層。
この層が弱体化すると、
- 経営の意図が現場に伝わらない
- 若手が育たず、離職が増える
- 現場任せの文化が蔓延する
といった問題が連鎖的に起こります。
特に、社員数30~300名程度の企業では、
**社長のリーダーシップだけで回っている“属人的な組織”**が多く、
中間層が育っていないことで事業拡大の壁にぶつかるのです。
■ リーダー不在がもたらす「5つの経営リスク」
① 若手が辞めやすくなる
ロールモデルが不在のため、成長イメージを描けずに離職。
② 現場の判断力が落ち、業務が止まる
誰が意思決定するのか曖昧で、スピードが落ちる。
③ 社長に全ての意思決定が集中し疲弊する
“全部自分で判断しなければならない”状態が続き、経営に専念できない。
④ 誰も「次の一手」を考えない
指示待ち人材が量産され、戦略的行動が取れなくなる。
⑤ 問題が顕在化するまで気づかない
リーダーが現場の小さな変化を拾えないため、トラブルが大きくなってから表面化する。
■ 「中間層に期待してはいけない」という誤解
「もう中間層は変わらない」と諦めていませんか?
確かに、指導される機会が少なく、プレイヤー業務に忙殺されてきた人材は多いです。
しかし、それは組織側の育成機会設計に問題があっただけです。
むしろこの層こそ、現場経験があり、影響力を持ちやすく、
リーダーとして“最短距離で変われる層”でもあります。
■ 経営者が取るべき3つの対策
① リーダー不在の危機感を“組織全体に伝える”
中間層の問題は、その人たちだけの課題ではありません。
経営層・人事・現場が一体となって、「育てる」文化をつくる必要があります。
② 育成を「任命」ではなく「支援型」に変える
「あなたがリーダーです」と任せるだけでは人は育ちません。
必要なのは、
- 話し方・指示の出し方
- 部下との関係構築
- チーム運営の型
といった基礎スキルの習得と、内省を促す環境設計です。
③ 「幹部だけの研修」から「中間層向けの育成投資」へ
経営者や部長層の研修は多くても、
課長・係長・主任クラスへの“まとまった育成投資”は手薄な企業がほとんど。
これを機に、中間層を“戦略的に育てる”タイミングです。
■ K-7の研修では「中間層の目を覚ます仕掛け」がある
K-7では、中間層を対象とした「次世代リーダー育成研修」において、
- 戦闘型アクティビティによる“他責意識の打破”
- 継続した複数回の研修による“気づきと行動の定着”
- 経営者ヒアリングに基づく“本当に求めるリーダー像の明確化”
を通じて、経営と現場をつなぐ“中核リーダー”を育てています。
■ まとめ:「リーダーがいない」のではなく「育てていない」
組織の未来を預けられる人財は、
待っていても現れません。
経営者が中間層に目を向け、支援の意思を示し、
育成に本気になることで、
次世代の柱は必ず育っていきます。
リーダー不在の“穴”は、放っておけば広がる一方です。
いま、育成戦略の再設計が求められています。